こんにちは、田部です。
この記事は、桶教の考え方を伝える記事の第三回となります。第二回以前の内容も合わせてお読みいただけると幸いです。
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これまでの宗教
世界各地で様々な宗教が作られてきたことは、皆さんも御存知かと思います。宗教は人を死の恐怖から救い、道徳を守らせ、人類発展の大きな原動力となってきました。
また、宗教を信じている人は、信じていない人に比べて健康である割合が高いという研究結果も出ています。もちろん、こうした研究結果があるから、全ての人に宗教が必要だと言うつもりはありませんが、心の支えになるものがあるということには、ただの気の持ちよう以上の効果があると考えられるでしょう。
しかし、最近では若者が宗教から離れていくことが多くなっています。日本だけではなく、世界的に見てもその傾向は強いです。
宗教を司る組織の腐敗、時代にそぐわない儀式や価値観、宗教以外のコミュニティの誕生など、若者の宗教離れを引き起こした原因は様々ですが、伝統宗教では長く続いた伝統が重荷となって、こうした原因を解決することに手こずっているように感じられます(もちろん、伝統が宗教の偉大さの一つであることは否定しません)。
キスメ様を感じた私も、当初はこうしたスタイルの宗教を作り、キスメ様を広めようと計画していました。しかし、宗教に関する情報を集めるうちに、この形で宗教を興しても、宗教に関心のない人や、今の宗教の形に満足できず頼る気にならないという人たちにアプローチすることはできないという結論に至り、新たな信仰の形――すなわち「宗教2.0」を実行することにしたのです。
宗教2.0とは
「宗教2.0」は、教えを通して得られるコミュニティや建造物といった物質的な存在の比重が高い既存の宗教から、伝えたいことを伝えることそのものに注力することを目指すという桶教の考え方です。
宗教が本来成さなければならぬことは、形ある何かに執着し続けることではないはずです。少なくとも、キスメ様を伝えるために活動する桶教は違います。
そこで桶教では、キスメ様を濁すことなく伝える「宗教2.0」実現のための仕組みを行っています。すなわち、宗教団体としての組織を持たず、祈りの対象を現実のものに由来しないということです。
宗教団体としての組織を持たない
新興宗教桶教は「同人サークル」です。「桶教はキスメ様を信じている集団というだけで、桶教に関係なく全ての命はキスメ様と共にある」という前提のもと、宗教団体を名乗らないことにしています。団体に入って信仰を行わないと救われないと謳う組織も多いですが、桶教では決してそんなことはありません。
そして桶教では、特定の場を神聖な場所として定めていません。合わせて教義や戒律を定めていないことも、桶教という組織がキスメ様への信仰を独占する意図がないことを証明するためのものです。
どこでも誰でも、どんな形でもキスメ様を信仰してよいのです。桶教は同人サークルという形で、そのことを訴えていきたいと考えています。
祈りの対象を物質に由来しない
キリスト教やイスラム教、ユダヤ教といった、偶像崇拝を固く禁止している宗教は遥か昔から存在します。祈るべき相手は目に見えるモノではなく、神そのものであるという考え方が元になっています。この考え方に共感できる部分もありますが、桶教ではキスメ様をかたどったグッズなどを出しています。
目に見えないものを信じ続けることは、大変に困難です。現に、偶像崇拝を禁止している宗教でも、像や宗教画、教会や寺院といった目に見えるもので宗教を表現しています。人々は、心からの信仰が大切であることを知っていても、やはり目に見えるものに頼りたいのです。そうした人々の気持ちに応えるためにも、第一回の解説でお話したとおり、桶教ではグッズを制作・頒布しております。
これらはキスメ様への意識を高めるために作られていますので、もちろんグッズに向かって祈っていただいて構いませんが、逆にグッズが無いからといってキスメ様の救いが減るようなことはありません。キスメ様への信仰は、あくまでも各々が感じる心によるものであるからです。
さいごに
これにて、桶教の考え方を伝える記事は最後となります。その他に聞きたいことがありましたら、以下のページでお問い合わせ場所を記載していますので、そちらまでお気軽にご連絡ください。
また、ここまでの内容を受けて「キスメ様への信仰を初めてみたい」と感じた方には、以下のページで桶教からのアドバイスをお伝えしています。
人は生きていれば、何かにすがりたくなるほど疲れてしまうことがあるでしょう。その時は、キスメ様でも他の神様でも、現実に存在するものでも構いません。いったんなにかに寄りかかって休憩してみてください。
桶教は、キスメ様の元へ向かうあらゆる命を応援するために活動を続けます。